名著のなかの名著
確か大学生の夏休み中に漫画以外の本を30冊読むみたいなことを自身に課してた時があって、その時に人を動かすを買っていた気がします。30冊は無事読んだんですが、この本は優先順位的に漏れてた感じでした。ちなみに松下幸之助の『道をひらく』もこの時買って未だ読んでない。
その後時は流れてようやく読了。時にして14年の歳月が流れた。
概要
1936年に発売された本。人とどう向き合うか、自身の目的を達成するためにどのように人に働きかけるかを色々な切り口から説明されている。カーネギーさんが編み出した方法論を、様々な人の成功体験を交えながら畳み掛けるように主張されていく。
リーダー向け必読とか書いてあったんだけどそれはめちゃ正しい一方で誰でも活かせるような普遍性があって細かいこと気にせず読めばいいんじゃないかと思ってる( 14年寝かした人の台詞で説得力ないが )
感想
読んでいて自分が日々人と接する時に心がけつつも言語化できていないことが何個も何個も出てきて、あぁーそうだよねーの連続をやってた。わたし自身が人を動かすという能動的なコミュニケーションより、人に接する時に気をつけてる文脈だったので本はより人に対して能動的だ。
人に対して働きかけることで成功を収める方法論について書かれているこの本の主張は一貫して 相手の目線に立つ ことを重要視している。
- 相手を立てる
- 相手を気持ちよくさせる
- 相手を成功させる
- etc
とにかく心から相手のことを考えて真心で向き合う、そして相手のためを思って働きかける → 自然と自分に利が回る という構造を主張してる。
つまり人たらしという感じなんですが、読んでいて何人か身近な素敵ピーポーが頭に思い浮かんできてふむふむなるほど…という気持ちになって楽しいです( たぶん人を動かすを読んでとかじゃないと思う )
読みながら線を引きまくったんですが、引用は要はこれ一発かなという気がします。
重ねて言う。本書の原則は、それが心の底から出る場合に限って効果を上げる。小手先の社交術を説いているのではない。新しい人生のあり方を述べているのである。人を変えようとして、相手の心の中に隠された宝物の存在に気づかせることができたら、単にその人を変えるだけでなく、別人を誕生させることすらできるのである。
Part4 人を変える9原則より
これの、心の底から出る場合に限って効果を上げる。小手先の社交術を説いているのではない。が重要と理解した。人に対して心の芯で向き合うしかない、それが土台だ。
走り書きですが月並みな感想ですが時代を超えてむしろ現代的な主張の本で舌を巻くばかりでした。良き本。