「ハッカーと画家」を読んだ

Fjordの納会で「えー開発者でこれ読んでないとか、ありえないですね」と言われた表題の著書を読みました。めっちゃ良かったです。

感想

どこかにも書いてあったけれど、文体が軽妙でかなり読みやすい。技術書というわけではなく、全体的にハッカーとしての生きかたについて書いてある本だなという感想でした。
@war_aro さんが「LISPの布教本ですよ、あれは」と言っていた意味も「たしかに 笑」ってなりました。後半は完全にそれでした。

これは一版が2004年に書かれていたものだと思うんですが、現代をものすごくいい当てているところがちょっと鳥肌でした。日本が10年送れているだけかもしれませんが、今のエンジニアの職業の状況を言い当てているものだと思います。

これを読むことでハッカーの気持ちを汲み取ろうとハッカーじゃない人が読むのが効果的とは思えないですけど、ある種の真実がたくさんあるように思います。

わたしが好きだった章は、「富の作り方」「ものづくりのセンス」「普通のやつらの上を行け」「デザインとリサーチ」でした。著者の他分野への知見の広さと分野を跨いだ真理を見出そうとする審美眼に感服でした。いやー読んでよかった。