招待制で流行っているSNS「clubhouse」に関して所感を思いつきで書いてみる記事です。
自身について
このアプリケーションは立場とか人の性質で感じ方が違いそうなので表明しておきます。
- 男性 30代
- WEBサービスの開発者
- お祭り好きだけど能動的に輪の中心に入るの苦手
書いてみて別にいらんかなと言う気がしたけど残しておこう。
アプリケーション全般について
SNSに関して全然知識ないので適当なことを書きますが、UI結構見たことない感じだなと思いました。何っぽいみたいのをあんまり感じなかった。招待制という状態なだからか、あえてかまだできることは少ないように感じました。
入会したあとは基本的に聞くか配信するかしかないので操作はシンプル。プロフィールの変更とかにしても操作する余地がないので中心的な作業に集中できる感じ。
見た目という意味のデザインでは(これこそ全然知識ない)小綺麗で気になるところ全然なかった。海外アプリだとありがちな日本語表記が変みたいなのも感じなかった。デザイン的な引っ掛かりもないから集中できるのかな。
すごい特徴的だなと思っているのは「通知」「招待」「あんま何も出来ない」「記録が残らない」の辺りかなと感じていて、聞く専門からすると通知がヤバいっすね。
通知について
このアプリpushとかヘッダー通知が結構来るんですよ。例えば誰かが配信始めたりとか、フォローしている人の配信とか友人が聞いている配信とか。あとは知っている人が参加したかもよ?とかもあります。
知り合いが話しているってすごい気になるっていう今更の気付きがありました。この感じなんか「放課後教室に残ってたらめっちゃ面白いことが起こってたらしいのを次の日知る」みたいで懐かしいなーと。配信が同期的なのですごく「損した感じ」をくすぐられる体験だなと感じました。ちょくちょくtwitterでも中毒性というワードがでている気がします。
今は特にアーリーな人が多く、私はあんまり界隈詳しくないのですが、起業家の尊敬している人とかサービス開発のすごい人とかインフルエンサーの民とかが配信しているよ!録音ないよ!公式じゃないから普段聞けない会話だよ!ってなるとやっぱり業務期間中でもちょっと気になっちゃいますよね。
あ、通知が朝まで切るとかしばらく切るみたいのがあって本当に集中したいときは無視できるのはすごく嬉しかったですこれがなかったら通知全ミュートするところでした。
音声配信を聞くことについて
上に書いたとおり、聞くことに関しては記録が残らない(その場限り)な感じがめちゃくちゃあって気になっちゃう感じなんですよね。私が聞いててこれは楽しいわ…と感じた体験の種類は主に2つでした。
知り合いが深夜テンションで普通に話してたやつ
知り合いの方がただただ面白かっただけ説はあるんですが、あーこれーコロナに入ってから求めてたやつーーってなってました。同業の方なので普通のふざけ雑談と時々仕事の真面目な話が行ったり来たりする感じとても良かった。(ただ笑いそうになってしまい子供が起きないか危なかった)。
知ることの無かったかもしれない話が聞けた時
普通に生きてたらたぶんこんなこと知ることがなかったかもしれないみたいな専門家の人の話が聞けた時「あーこれは良い体験だ」となりました。これが記録に残らないの本当もったいないとか。散歩してたら路上ライブみつけたけどよくよく聞いてみると「え?なにこれ、やばすぎ?」みたいな良さがありました。
あとは、色々聞いていると普通だと関わることのなかった人たちの会話が聞いているとささやかな気づきとかがあったりするのも良いなと思いました。
音声配信で話すことについて
音声配信のテストをやってただけでまだまともにはなしてないので、大した知見はないです。
記録が残らない
clubhouseの配信が終わると何も残らないので配信者としてはハードルがちょっと低そう的なことを言う人が結構いますね。炎上リスクとかの軽減にも一役買ってるっぽくて口元がゆるむかもみたいに言ってました。
双方向性が低い
配信者に対して意思表示をする機能が殆どありません。挙手して話してもらうくらい?聞く人に目を向けると気になるのかもなんですが、むしろ気にしなくて良いとも取れるのでそういう設計になっているのかも。
ハッシュタグとかをタイトルにつけてtwitterで拾うとかしないと厳しそうだし、実際にやっている人とかもいそう。
細かく気が効いている
スピーカーで参加すると一回部屋をでてもスピーカーでまた戻ってくるとか、退出時は一瞬ミュートになってから退出になるとか、そういう細かい工夫がありそう。
影響力が如実
視聴者数は配信者の個人がもともと持ってる影響力が如実に出る辺りSNSの性質はそのままだなと。影響力の民が影響力の民と話しているのを聞いていると、高校時代のクラスカーストを思い出す感じがまた面白い。別に気にする必要は無いんですが、心にすっと入ってくるんですよね。あれ。
招待について
これも大したことじゃなく当たり前なんですが、この招待の仕組みっておもしろいなって思って。
招待数に制限が設けられているので、iPhoneの新機種在庫切れみたいな焦燥感があってtwitterでは 「clubhouse招待されたい人が無差別にお願いをする」みたいのがあるっぽいです。
タイムラインを見ていると、「clubhouse楽しい!」の人も「招待してほしい!」の人も「clubhouse clubhouse うるせー」の人も「参加してみたけど私には向かなかった」の人も、まだ参加してない人からすると得体が知れなくて逆に気になるよなって思いました。
なんか人は損したくなかったり、人の持っているものが気になってしまう生き物だなーと思ったりしました(もちろん全員じゃない)。
まとめみたいなやつ
これからどんどん人が増えてサービスがどう変わっていくかとても楽しみ。人様に聞いていただくような話がないのでしばらくは聞き専。なんとなく採用活動とか使えるかなとも思ったんですが、今の状態だと人が偏りすぎていることと、自身の思う採用のメインターゲットとかぶってない気がするのでしばらくは難しそう。
あと今clubhouseでがっつり採用活動するのは、それ以外の人を無視するメッセージにつながってしまいそうなのでもしやるのであればその当たりは慎重に使えるといいかなという感じがしました。
なにはともあれお祭りっぽいのでちょっとワクワクした二日間でした。
僕はstand.fmが(も)好きです(radiko でハライチのターンを聞きながら)。