「ダンナのための妊娠出産読本」を読んだ

[荻田和秀]の嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本 (講談社+α新書)

どんな本?

世の中に割と妊娠出産の本は溢れているけれど、妊婦さんにフォーカスした内容が多い。この本は妊婦さんの旦那さんにフォーカスして妊娠から出産について書いたものになっている。

この本の著者はコウノドリという漫画の主人公のモデルになった医師で、本の中にもコウノドリに言及する部分がちょこっとちょくちょく挟まれている。

感想

いわゆる妊娠出産の本はたくさん売っているんだけど、旦那さんがどうあるべきか、旦那さんにどうしてほしいかに言及した本はあまり見当たらない。探してみたらいくつかあってちょうどkindleでちょうど安くなっていたときに購入した。ジャストタイミングだ。

著者も男性だし、医師だし、普通の本とはちょっと違う視座で語られているのが新鮮だった。普通の本だとどうしても「女性から男性に協力してもらいましょう」という形が多そうに見える。妊娠するのは女性だけど、立ち向かうのは男性も女性もないというのが個人的な心情だった。

男性としては、妻の体がどのように変わっていくか、子供の様子がどのように変わっていくか、移りゆくタイミングの中でどういう心構えでいたら良いか。不安になるようなこともあるが、どこまでは大丈夫でどこからは気をつけたほうが良いという境界線を結構引いてくれていたように思う。

女性の雑誌・インターネットに不安を煽られる部分とか、男性が危惧しがちなことにも言及されていて、特に自分が安心できたのは妊娠出産で一番大事にすることは「母子ともに無事な状態で出産を終える」だと書いていてくれたのが好印象だった。

男性の役割の一つは出産する女性の心理的・体力的負担を下げてあげること。ここに一番共感した本だった。読んで良かった。