LIVESENSE A/study Vol.1 に参加してきました

LIVESENSE A/study Vol.1に参加してきました

http://livesense.doorkeeper.jp/events/11071 WordPressの勉強会で知り合った方に誘っていただき、この勉強会に参加してきました。 会場は目黒駅から徒歩10分ぐらいの場所にあるHUB TOKYOという場所で、オシャレな内装で今回集まった方々も今まで参加した勉強会の中ではおしゃれな人率がとても高い会場でした。

講演内容

・「ユーザー体験設計を軸にすすめるサービスデザイン」 
・「転職会議のプロダクト開発の変遷 〜野球型組織からサッカー型組織へ〜」 
・「エンジニアとデザイナのコラボレーションで変わったプロダクト開発」

という内容の講演があり、その後懇親会という流れでした。

「ユーザー体験設計を軸にすすめるサービスデザイン」

レターというサービスを実際に作り上げた体験を元にサービスデザインのあり方のお話をされていました。

このサービスは2ヶ月でサービスインし、その2ヶ月の中で4周の試験(ユーザに実際に使ってもらう) → インタビュー・結果統計 → 改善 が行われました。その中で、プロジェクトを進める上で目的地にたどりつく方法を「地図的手法」と「コンパス的手法」という例えでお話をされていました。

「地図的手法」= 地図のように目的地が明確であり、目印を頼りに最短ルートで目的地を目指す 「コンパス的手法」 = 都度都度目的地への方角を調べ進んでは確認をしてを繰り返して目的地を目指す。

講演者は、コンパス的手法をウェブサービスでは適用したほうが良いだろうと主張されました(もちろんチームや環境によって最適なものは変わることを前置きした上で)。

一見すると地図的手法のほうが効率がいいように思えます。私も公演を聞いていてそう感じていましたし、実際会社の中のプロジェクトでは、ゴールまでの線を通過点を含めてびしっと引いてプロジェクトに望むことのほうが多いように思いました。講演者が主張されていたのは「ウェブサービスは霧の中を進んでいくように、何が正解か、目的地が明快、ということがない」ということで、すなわち「濃い霧の中で目標物や目印が見えない状態では”地図”が役に立たない。」そのためコンパスが有効だということでした。

実際のその4周について「アプリダウンロード率・購入率・紹介率」等のデータと「その回ごとの改善点を発掘するためのインタビュー」と「それを踏まえた上で対策」を紹介していいただき、回を重ねるごとにコンバージョンがガンガン上がってくる感じはお話を聞いていてライブ感があり素敵でした。(実際の現場はそれどころではないスピード感だったと思いますが・・・。)

ウェブサービスの立ち上げ経験はありませんが、知らない指標などたくさんあり大変興味深いお話でした。

「転職会議のプロダクト開発の変遷 〜野球型組織からサッカー型組織へ〜」

リブセンス社の開発チームの方が2009年から今まで、開発チームの変遷を元にチームのあり方についてお話してくださいました。

リブセンスの転職会議チーム(デザイン、エンジニア、ディレクター)は3段階に分かれていて、3人 → 5人 → 12人という変遷を経ていく中で出てきた課題や対策が主な話題でした。
 人数が少ないうちはひとつのことを席で都度話す方法で情報共有ができたため、ミーティング等もなく進めていくことができたが、人数が増えたりタスクが増えることで共通の目的等があやふやになっていくことがあったそうだ。
 そこから社内ミーティングや情報共有の方法、ツールなどを工夫してチームが機能する改善を実践されていました。私がbitbucketでお世話になっている会社のhipchatとかconferenceとかでてきたりとか、バックログとか出てきたりとかでやっぱりすごくIT会社感でてました。素敵です。

最後に強くおっしゃっていたことは

・小さな決断をと勝利(体験)を繰り返しリズムを作りモチベーションを持続させる
・自分を知ってもらい 相手をしる 褒める文化 なんでも言えるフラットな関係を構築すること 
・デメリット解消 ではなく メリットの追求 を目指す。

でした。とにかく、「共通の目的と達成すべきゴールの共有をしチームに対してどんな役割と責任を果たすかを認識するかが大事。」 ということでした。

「エンジニアとデザイナのコラボレーションで変わったプロダクト開発」

サービスの機能追加を通じて、リブセンス社ではどういう形で実装前→実装からリリースまで→リリース後 と動きを追って、どんな方法でミーティングを行っているかとか、仕様決めはこういう方法だという話が聞け勉強になりました。ちょいちょい挟まれるネタが個人的にツボだったのですが、会場とのギャップを感じたのでそっと爆笑をこらえました。

前の講演者の方も含めて、共通して「チームがどう能動的に、有機的に活動出来る仕組みをつくる」か、もしくは「制限になるものを排除するか」という方向にものすごくシフトしているのを感じました。エンジニアが今まで参加しなかった仕様ぎめに参画することで、新しい視点が生まれたり、関係性が生まれたりとリブセンス社はそういうものを今大切にしているのだなと感じました。

最後に

全く知見がない分野でしたが、会社で過ごしているとどの公演も多かれ少なかれ感じるところがあり、お話自体も面白く有意義な時間でした。
 今回はあまり沢山の人とは喋らなかったのですが、デザイナーの方でディレクション系の勉強をされている方と長くお話する時間があり、ディレクターの勉強会があることとか教えてもらい目からうろこでした、全く初耳で、定期的に東京・大阪で勉強会やロールプレイ型の勉強会を行っているそうです。あとはgitを使ってデプロイしてるんですよーとかjsのセミコロンがみたいな話をしていました。そしてまさかのロットングラフティ好き。

そんな感じでした。以上です。