Claude Code 2.1.80-2.1.86 changelog memo

概要

新機能

  • --bare フラグ (2.1.81) — スクリプト用の軽量モード。hooks、LSP、プラグイン同期をスキップして高速起動
  • --channels (2.1.80) — MCP サーバーからセッションにメッセージをプッシュできるリサーチプレビュー機能。スマホへの権限リレーにも対応 (2.1.81)
  • PowerShell ツール (2.1.84) — Windows 向けにオプトインプレビュー追加
  • トランスクリプト検索 (2.1.83) — Ctrl+O/ で検索、n/N でジャンプ
  • 画像ペースト改善 (2.1.83) — [Image #N] チップがカーソル位置に挿入され位置参照可能に
  • ステータスラインにレート制限情報 (2.1.80) — 5時間/7日ウィンドウの使用率とリセット時刻を表示
  • スキルに effort フロントマター (2.1.80) — スキル呼び出し時にモデル effort レベルを上書き可能
  • Ctrl+X Ctrl+E でエディタ起動 (2.1.83) — readline ネイティブバインディング追加

設定・管理

  • managed-settings.d/ ディレクトリ (2.1.83) — チームごとにポリシーファイルを分割管理できるように
  • CwdChanged/FileChanged フック (2.1.83) — direnv のようなリアクティブな環境管理向け
  • hooks に if 条件フィールド (2.1.85) — Bash(git *) のような構文でフック発火条件を絞れる
  • TaskCreated フック (2.1.84)
  • sandbox.failIfUnavailable (2.1.83) — サンドボックス起動不可時にエラー終了する設定
  • CLAUDE_CODE_SUBPROCESS_ENV_SCRUB (2.1.83) — サブプロセスから認証情報を除去

MCP 関連

  • MCP OAuth RFC 9728 対応 (2.1.85) — Protected Resource Metadata discovery
  • MCP サーバー環境変数 (2.1.85) — headersHelper スクリプトにサーバー名/URL を渡せるように
  • MCP ツール説明 2KB 上限 (2.1.84) — OpenAPI 生成サーバーのコンテキスト肥大化防止
  • ローカル/claude.ai MCP の重複排除 (2.1.84)

パフォーマンス改善

  • 大規模リポジトリ起動時のメモリ使用量 ~80MB 削減 (2.1.80)
  • @ ファイル補完のレスポンス向上 (2.1.80, 2.1.85)
  • --bare -p~14%高速化 (2.1.83)
  • WASM yoga-layout → 純 TypeScript 実装でスクロール性能改善 (2.1.85)
  • Bedrock/Vertex/Foundry のプロンプトキャッシュヒット率向上 (2.1.86)
  • Read ツールがコンパクトな行番号形式に変更、トークン削減 (2.1.86)

主なバグ修正

  • --resume でパラレルツール結果が消える問題修正 (2.1.80)
  • ボイスモード WebSocket 障害修正 (2.1.80)
  • /compact がコンテキスト超過で失敗する問題修正 (2.1.85)
  • 複数セッションの OAuth 再認証ループ修正 (2.1.81)
  • Ghostty/Kitty/WezTerm で終了後 Ctrl+C/D が効かない問題修正 (2.1.85)
  • caffeinate プロセスが残って Mac がスリープしない問題修正 (2.1.83)
  • 巨大ファイルの diff でハング → 5秒タイムアウトでフォールバック (2.1.83)
  • プロジェクトルート外のファイル操作失敗修正 (2.1.86)
  • 長いセッションでのメモリリーク修正 (2.1.86)

ピックアップ

--channels — MCP サーバーからのプッシュメッセージ

リサーチプレビューとして v2.1.80 で追加された機能。従来の MCP はクライアント(Claude Code)側からサーバーにリクエストする一方通行だったが、--channels を使うと MCP サーバー側からセッションにメッセージをプッシュできるようになる。

claude --channels

v2.1.81 では、チャンネルサーバーが permission capability を宣言すると、ツール承認プロンプトをスマホにリレーできるようになった。PC で Claude Code を動かしつつ、スマホから権限承認できる。

関連する修正・改善:

  • v2.1.83: 初回起動時に “Channels are not currently available” と出る問題修正
  • v2.1.83: --channels 有効時は AskUserQuestion とプランモードツールが無効化
  • v2.1.85: --channels 利用時のタイムスタンプマーカー追加

まだリサーチプレビューだが、外部サービスからのイベント駆動ワークフロー(CI 通知など)に使えそうな方向性。

managed-settings.d/ — ポリシー分割管理

v2.1.83 で追加。これまで組織のポリシー管理は managed-settings.json 1ファイルだったが、managed-settings.d/ ディレクトリに複数のファイルを置いて、アルファベット順にマージできるようになった。

ユースケース:

  • セキュリティチームが 00-security.json で権限ポリシーを管理
  • インフラチームが 10-infra.json で MCP サーバー設定を管理
  • 各チームが独立してデプロイ・更新できる

関連する設定機能:

  • v2.1.85: deniedMcpServers で claude.ai MCP サーバーもブロック可能に
  • v2.1.84: allowedChannelPlugins でチャンネルプラグインのホワイトリスト設定追加
  • v2.1.85: 組織ポリシーでブロックされたプラグインはマーケットプレイスからも非表示に

エンタープライズ向けの管理性が着実に強化されている。複数チームで Claude Code を導入している組織では、設定の衝突を避けつつ各チームが自律的にポリシーを管理できるのが大きい。

ステータスラインにレート制限情報

v2.1.80 で追加。ステータスラインスクリプトに rate_limits フィールドが渡されるようになった。

提供される情報:

  • 5時間ウィンドウの使用率(used_percentage)とリセット時刻(resets_at
  • 7日ウィンドウの使用率とリセット時刻

ステータスラインスクリプトをカスタマイズしている人は、この情報を使って残り使用量をリアルタイム表示できる。

関連する改善:

  • v2.1.84 (VSCode): レート制限警告バナーが追加され、使用率とリセット時刻が表示されるように
  • v2.1.84: /effort コマンドで auto が実際にどのレベルに解決されるか表示

Max プランなどで上限を気にしながら使っている人には地味にありがたい機能。「あとどれくらい使えるか」がすぐ分かる。